この装置は、ワインのボトル詰め分野において、ブリックパックの搬送のために開発されました。この研究と開発の際には自由スペースを最大限に残し、オペレータが加工機の周りで介入できるよう、特別な注意を払われ、人間工学的に最良であるように工夫されています。
そのために、ラインのほとんどの部分は、高架搬送ラインでできており、加工機との接点部の、入り口と出口のみが地上搬送になっています。これは、メンテナンスをする必要が少なくて済むことと、搬送ラインのフォーマットチェンジが不要であることによる賜物です。
搬送機は2つのはっきり区別されたエリアに分かれています。最初のエリアは、ブリックパックの成形機/充填機と、キャッパー(打栓機)をつなぐエリア。二つ目のエリアは、キャッパー(打栓機)を、包装機器とケーサーの島々につなぐエリアです。
打栓機から出ると、特別搬送ユニットを使って、どこの島で加工を行うかを選ぶことができます。仕分けはオペレータが手動で決定(オペレータパネルでの自動制御というものも存在します)します。
ライン上の製品蓄積によるブリックパックの破損の問題を最小限にするために、脇のコンテインメントガイドは、ステンレス製のチューブでできています。最大効率を約束し、挟まりや堆積によるラインの停止を減らすために研究開発された、特別製品廃棄ユニットは、商品の到着の位置を見分け、不正確な位置に到着した製品を自動廃棄します。
ラインの250mlブリックパック専用部分では、空圧コマンドによる自動分岐ユニットが開発されており、ケースパッカー機のフィードをPLCで制御し、下流での蓄積を正しくコントロールします。
全ラインは、ワインの貯蔵庫から、ラインの最後でのパレタイザーまで、コントロールと監督システムが設置可能となっています。
このシステムでは、ラインの全機器の生産の歴史を閲覧、編集、確認し、ある一定期間においての、部分的もしくは全体的な生産性をたったひとつの地点、たったひとつの工業用PCから、知ることができます。